さあさあ、間の楔OVA感想、三回目行きましょう!
一応、これでラストとします。
また情熱があたしの背中を押したら、記事を書くかもしれませんが。
今回の内容は、あたしの一押しポインツ!を紹介するよ。
相変わらずBLなので閲覧注意でお願いしますよ!
【これが素敵! ①作画】
今から見たら古い作画ではあるけど、作り込まれて綺麗。
むしろこの、時代を感じさせるような絵が、物語を引き立てているように思う。
「間の楔OVA」はリメイクが出てましてね。
キャストも変わっていて、絵も今っぽい感じに仕上がっております。
で す が !
あたしはリメイク前の方が好き!
あの古い感じの方が好き!
なぜかと言いますとね、やっぱり物語の雰囲気に合ってるんだよね、リメイク前の方が。
新しい方も、良いとは思うんだけどさ。
リメイク版は絵が綺麗だし、CGなのかな?使ってて、まさにサイボーグとコンピューターが支配する街って感じ。
明るくて広がりがあって、きらびやかな所は本当にゴージャス。
制作側の努力が見えるようだ。
リメイク前の方は、全体的に暗くて、広がりがなくて、狭さや息苦しささえ醸し出す絵だ。
タナグラ(都市の名前)は広くて大きな街であるはずなのに、それを全く感じさせない。
全体的に暗くて、狭さのある絵は、リキとイアソンの運命を象徴しているかのよう。
暗い未来と、どこにも逃げ場のない状況を。
雰囲気に合ってるなぁと思って感心したよ。
あと、エロシーンも秀逸でした。
お耽美でした。
ただ、そのエロシーンでさえも悲しいんですけどね・・・。
「萌え~(*^▽^*)」なんてことはなく、二人の関係が悲しいから、お耽美なんだけど、何か辛いのよね。
最後のシーンを観た後に見返すと尚更ね・・・。
あ!
ちなみにここで、イアソンも全裸なんだけどね!
これにも意味があるんだよ!
最初、イアソンはリキに対して、「ペット相手に服は脱がない」みたいなことを言うの。
でも、リキとのイチャイチャではもはや全裸なわけ。
つまりね!
イアソンはリキのことをペットだとはもう思ってないってことなの!
この点に関しては大いに萌えた!
イアソン・・・、あなたって人は・・・。
気持ちはわかるけど、それだけじゃリキに伝わらないよ・・・。
もっともっと、愛を伝えてあげてほしかった・・・。
【これが素敵! ②映像作品かくあるべし】
映像作品とはこういうことだ!と思わせてくれるほど、この作品は画で魅せる箇所が何個もある。
小説や漫画と違って、映像作品は常に流れていくもの。
状況説明や心理描写については、映像で説明しないといけない場合が多々ある。
ナレーションやキャラクター達に状況や心理説明をさせるのを多用してる作品は、ちょっと興ざめ。
下手だなぁと思うし、あまり頭に入ってこない。
多少は入れるべきだけど、1から10までそれじゃあねぇ。
しかも、大事な部分ほど画で見せた方が効果的だ。
映像作品は、状況説明や心理描写、果ては伏線や謎までも、画や音で表現しないといけない。
シナリオの見せ所だろう。
間の楔OVAはそれらが、巧みだな!と思わせるシーンが多数ある。
その中で、あたしが大好きなシーンをご紹介!
まずは、「イアソンがリキを抱きしめるシーン」
リキをガイから取り戻すため、イアソンはガイと対峙する。
ガイをコテンパンにのした後、探し求めていたリキが扉の前に。
リキの声を聞いて、姿を見て、安心した表情になるイアソン。
冷徹なサイボーグがここまで変化するのもすごいこと!
その時のイアソンの表情が何とも絶妙なのよね。
そして、何も言わずにリキを抱きしめるイアソン。
いつもの、リキを好き勝手に弄ぶイアソンじゃない。
本気でイアソンがリキを心配して、リキの無事を見て安心して、大切なものをいつくしむように抱きしめるの。
この時のイアソンも最高だけど、特筆すべきはリキの表情!
イアソンに抱きしめられたリキの横顔が映るんだけど、この時リキは二回まばたきをするんだよね。
今までにないくらい取り乱して、次の瞬間にはリキを見て安堵するイアソン。
リキはこの時全てを理解したんだと思う。
一回目のまばたきは戸惑いを。
二回目のまばたきで気付きと受け入れを。
イアソンに対する気持ちが変わった瞬間だと、あたしは思う。
リキの表情には全く鋭さがなかったから。
セリフも何もない、2~3秒程度の短いシーン。
イアソンが抱きしめて、リキが瞬きをするだけのシーン。
たったこれだけのシーンで、二人の感情が表現できてるのはすごい事だと思うのよね。
つぎに、「リキがイアソンの所に戻るシーン」
イアソンはリキをペットにして3年経った後、突然リキを解放するんだよね。
その目的は、次にリキが自発的にイアソンの元に戻ってきたら、その時が本当にリキがイアソンのものになる時だとイアソンは思ってたから。
イアソンはリキを試してたんだ。
その割にはリキをはめたけどね。
まあたぶん、上げて落とすみたい感じだったんだろうけど。
半ば無理矢理リキはイアソンの所に戻るわけだけど、それでもリキはイアソンのものにはならない。
肉体関係はあるけど、心は違うって感じで。
それ前提で、ラストシーン。
イアソンは爆発炎上するシェルターから逃げる際に、リキをかばって負傷。
動けなくなってしまう。
イアソンはリキ一人脱出するように言い、リキは苦渋の決断でイアソンを残して外に出る。
またしても、リキを見送るイアソン。
またしても、自らリキを解放するイアソン。
だけどさ、リキは戻ってくるんだよね・・・。
イアソン一人で逝かせやしないって言ってさ。
ああ!リキったら!あんたはどうして!
その、リキが戻ってくるところで、「リキが自分から戻ってきたらその時は本当に私のもの」っていうイアソンの回想シーンが流れるのよ。
見事な演出です!
そして、リキは本当にイアソンのものになるのです。
というよりも、二人は、誰にも何にも邪魔されない所に逝ったのです。
永遠にお互いがお互いの物になったのです・・・。
そして、「ラストスモーキングのシーン」
爆発炎上するシェルターの中、リキとイアソンは楽に死ねるタバコを吸うのです。
二人は安楽死する道を選ぶのですな。
まあ、イアソン重傷だったし、動けないし。
どっちみち爆発炎上で死ぬ事になってしまうもんね。
お互いにタバコの先端をくっつけて、「これがおれ達のディープキス」みたいなこと言うのですよ。
最期の最期に、唇じゃなくてタバコでキスをするってのが憎いね!
しかもそのキス、リキから求めて来たからね。
今までのリキからしたら考えられないことだし、素直になったなのかなって思うよね。
だけど、タバコでのキスってのが、正に「間の楔」って感じだし、最後までお互いもどかしい感じで終わってるよね。
この、同じ意味だけど対照的な演出が素敵!
これも短いシーンだけど、色んな意味がこめられてそうでドキドキする。
最後は、「カッツェの涙のシーン」
これ、最初は気付かなかったんだよね。
二回目観て気付いて、ハッとしたんだよね。
まず、カッツェについてだけど。
リキとイアソンが自決した際に使用したタバコ。
そのタバコの持ち主なのがカッツェという男で、彼はリキとイアソンの関係を知ってる人です。
カッツェはイアソンの部下で、リキとも親交があります。
ずっと二人を見守ってきたカッツェ。
そして二人の結末に助力して、その結末を知るカッツェ。
彼は二人が自決したすぐ後、いつもの仕事部屋に戻り、二人を偲び、一人涙を流すのです。
それまでクールだったカッツェが、嗚咽を漏らして泣くシーンは衝撃的。
その時のシーンですが。
タバコをくわえて煙を燻らせているカッツェの頬に涙が一筋伝うのよね。
あたし、最初それタバコの煙だと思ったの。
というか、よく見てなかったのかな。二回目観たら結構わかりやすかったんだけどね。
煙の奥で、光っていた筋。
よく見たらカッツェの涙だった・・・。
見てたらすぐわかるんだけど、最初はあまり気にしてなかったんだよなー。
このさ、煙と涙が重なるって演出にも感動したんだ!
煙に隠れた涙。
これはカッツェのその時の状況にすごくマッチしているのね!
カッツェ自身も、最初、自分が涙を流してることに気付いてなかったと思う。
カッツェは、自分が泣いてるのに気づいて、くわえていたタバコを落としちゃうんだよね。
そこで煙と涙が別れて、涙が流れてるって視聴者は気付くんだ。
カッツェが自分の涙に気付くと同時に、視聴者もカッツェの涙に気付く。
この演出、大好きだわ!
そしてその後、嗚咽を漏らすカッツェと一緒にもらい泣きすること必至。
現にあたしは、カッツェと、画面の中のキャラクターと一緒になって、同じように泣いたのですから!
このシーンは本当に素晴らしい!
「間の楔OVA」は、ラストにかけて演出に神がかってきます。
怒涛の畳みかけですよ!
素晴らしい演出の数々!映像作品かくあるべし!
セリフやナレーションもいいけど、大事な事は画で語るべし!シーンで見せるべし!
【ここが素敵 ③愛を感じる】
あたしの気のせいなのかもしれないけどさ。
作品全体から、関わったスタッフ達の愛を感じる気がするの。
原作者はもちろん、作画も音楽も声優陣も、作り手達の情熱がほとばしってる気がする。
だからこそ、こんなに感動して、心を鷲掴みにされて、寝込む位引きずってしまうのですな。
ありがとうと言いたい。
視聴用と保存用に二本購入したいけど、プレミアついてるのか、けっこう高価だった・・・。
うーむ・・・。
リメイク版もいいんだけど、やっぱり初代の方が良い!
声優陣もやはり、初代の方が好きだなあたしは。
あと、BLって、大体受けが「女性っぽい」んだけど、リキは全然そんなことないのが素敵。
むしろ、リキは雄々しくて、本当に男らしい。
そんなリキがイアソンにいいようにされてるのが良いのよねぇ。
さて、今回も長々と書いてまいりました。
まだまだ書き足りない気もするけど、この辺にしておこう。
ちょっとね・・・。
書いてる間にまた引きずられたのか、気持ちが落ちてきたんだよね・・・。
これはヤバい。
リキとイアソン。
幸せになってほしかった。
死んで幸せを手にするんじゃなくて、生きて幸せになってほしかった。
死んだからこそ、記憶に深く刻まれたんだけどさ。
でもやっぱり、こんなのってないよ。
某DODを観た時の気持ちの落ちようだわ。
来年、また気持ちが落ち着いたころに観ようと思います!
もしよければ、皆さんも観てみてほしい!
BLだけど、本当に素晴らしいバッドエンディングドラマでございました!
良い出会いだった!
ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございました!

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