あのトノサマバッタを助けたかった

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数日前、雨が降っていた日、家の壁にトノサマバッタがくっついてた。
「そんなところにいたら濡れるべの」と思いながら、ちょっとだけ彼(?)を見て、それっきり。

で、今日、車庫を開けたら上からトノサマバッタが降ってきた。
おそらく、雨の日に見た彼だろう。

車庫を閉めるときにもまだいた。
そこにいたら車庫に閉じこめられるだろと思って、彼を外に出してやろうとした。

いつもなら、トノサマバッタ程度なら、手で掴んでそのまま外に出せるのに。
今日は何故か、面倒がってしまって、シャッターを下ろす棒で突きながら彼を追い立てた。

ピョンピョン跳びながら、そのまま外に出てくれれば良かった。
だけど、あたしの誘導の仕方が悪かったのか、彼はなかなか外に出てくれなかった。
あまつさえ、壁際にあった蜘蛛の巣に脚を引っかけてしまっていた。

その後ほんの少しして、彼はようやく車庫から出ることが出来た。
でも、彼の片脚には粘ついているであろう蜘蛛の巣が絡んだまま。
本当はそれを取ってやりたかったけど、仕事だから時間がなくて彼をそのままにしてしまった。

そのことで、今日一日後悔してた。

あの後彼はどうなったろう。
まさかもう彼は自由に跳べないのだろうか。
そんなつもりじゃなかった。助けたかっただけなのに。
後味がものすごく悪い。本当に悪気はなかった。
悪いことをしてしまった。
ごめんなさい。

普段は別に、虫も殺さず、なんてことはしない。
家の中に入ってきた虫なんて大抵やっつけるし。たまに逃がすけど。

でもねー。
別のトノサマバッタかもしれないけど、二回も出会ってしまったらね。
たまたま家の壁や車庫にいたのかもしれないけど、変な愛着というか、そういうのがちょっとあった。
小さい頃からバッタは追いかけてたし、たまに捕まえてたし。リリースはしてたけど。

仕事から帰ってきて、家の周りを探してみたけど、彼の姿はどこにもなかった。
どこかで元気にやってくれてたらそれでいい。
あの時は余計なことしてごめんよ。
最初から手で掴んでればよかったんだ。

そんな変な罪悪感に悩まされた一日でした。

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