昨日に続きまして、本日も「間の楔OVA」について語りましょう!
BL作品ですから、その辺は、よろしくおねがいします。
今回は、キャラクターについて書きます。
主人公の二人リキとイアソン、重要な脇役ガイについて。
レッツゴー!
【リキについて】
CV:関俊彦
この作品の主人公で、受けの方。
正に清廉!高潔!って感じの好青年。
一応、悪やってるけど、スラムの中だからしかたないのかも?
チンピラ集団のリーダーで、その筋では有名人。
生まれながらに劣等種として下層暮らしをしてきてる割りには、人間の大切な部分を忘れてない所がある。
特に、仲間想いで、強きや理不尽には屈しないぞって意思があり、真っ直ぐに芯を持って生きている。
しかも美形。
黒髪黒目で、その黒が周りを引き付けて離さず、虜にしていくって感じの天然たらし君。
もちろん、見た目だけじゃなくて、彼の人間性や生き方も大いに人を魅了する。
そのリキの良い所全てが、彼をあの悲劇に誘う事になるんだけどね・・・。
自分が酷い目にあってもそこまで動揺しないのに、仲間が傷つけられるとものすごく取り乱すシーンが何度かあるけど、それがリキの優しさとか清さとかが出てると思うのね。
自分の事よりも、他人の事優先なんだよね。
大切な仲間や恩がある人を、放っておけないんだよね。
だから最後に、命を落としてしまう・・・。
関氏の演技もすごく良いのよ!
ラストシーンで、ガイを助けてくれるようイアソンに頼むシーンがあるんだけどね。
あ、ここはとても良いシーンですよ!
イアソンに心を許さないリキが、プライドとか憎しみとかを全部かなぐり捨ててイアソンにすがるんですよ。
とても象徴的なシーンの一つです。
あ、話それた!
とにかく、その時のリキの絞り出すような、苦しみと悲しみで体が千切れそうになる声が最高!
よくあの声と演技が出せたなーって感動する。
プロ声優はやっぱりすごいわ。
良くも悪くも周りに振り回されっぱなしのリキ。
リキは、自分の意思で自分の生き方を貫こうとするんだけど、何だかんだで周りに振り回されちゃってる。
うまくいかないんだよねぇ。
リキの優しさがそうさせるんだと思うんだけどさ。
報われないわ。
色んな人に慕われて、彼に魅了された人物が次々に現れるんだけど、残念ながら誰もリキを幸せにできてないってもの悲しいポイント。
イアソンは最期にああだったけど、結局あの結末なわけだし。
まあ、リキもさ、イアソンのペットして三年を過ごし、その中でイアソンと肉体関係になってしまってね。
イアソンにほだされては情事を重ねてしまい、快楽に溺れてしまうわけですよ。
悔しい!と思いながら、もうどうしようもなかったんでしょうね。
ペットリングで自由がきかなかったわけだし。
だけど情事が終わった後にはまた高潔な彼に戻るわけだから、イアソンはさぞやきもきしたろうね。
いつまで経っても、リキの体を自由にできても心は遠くにあったわけだから。
だからラストシーンが劇的に輝くことになるんだけども!
リキは、誰よりも清廉実直に、自分で考え行動し、自分の意思を貫き、真っ直ぐに生きようした。
そうやって生きた。そして死んだ。
ああリキ、本当に、アンタって人は!
キリがないからリキはここまで!お次はイアソン!
【イアソンについて】
CV: 塩沢兼人
この作品のもう一人の主人公で、攻めの方。
まず声優さんがね、みんな大好き塩沢氏、故塩沢氏ですよ!
ブリブリざえもんとか白鳥警部とかさぁ。
この人もずいぶん独特な声と演技の人だよね。
大好きです!
都市を支配するサイボーグ集団の一人で、スーパー権力者。
外見と、塩沢氏の声と演技が相まって、ものすごい色気でした!
もうクラクラするわ。
最初は、強引で人間を見下しまくってる印象を受けるけど、話が進むにつれて彼の苦悩が見えてくる。
リキを手籠めにして傍に置いておくことは、イアソンに大きなリスクを負わせていた。
イアソンは仲間からも上司からも「リキに深入りするな」と注意されていたにも関わらず、リキを手放せなかった。
リキは、イアソンに体を奪われていたけど、心は奪わせなかった。
イアソンはその逆で、強烈に心を奪われてしまっていたのでした。
イアソンもまた悲しい。
スーパー権力者で、大体何でも思い通りにできるんだけど、それが彼を苦しめる事になる。
何でも手に入るはずなのに、一番欲しいものは手に入らなかった。
むしろ権力や地位が、彼を欲しいものから遠ざけた。
最期の最期に欲しいものを手にすることができたけど、あれは・・・、ねぇ・・・。
あと、間の楔を見終わった後で気づいたんだけど、イアソン達サイボーグには五感があるのだろうか?
彼らサイボーグ達は、言ってしまえば都市全体を治めるコンピューターの手足であり、小間使いだ。
寝る必要も無ければ、食事や排泄だって必要ないんじゃないか?
生殖能力もないわけでしょ?
そしたら、性欲もないってことじゃないか?
情事による快楽を感じる事もなかったのかも?
そうだとしたら、とても悲しい。
イアソンはリキを蹂躙するだけで、リキとの体験をリキと共有できないってことだから。
リキが、イアソンに従いたくないのに体を触られるとどうしようもなくなってしまうのを、イアソンは本当の意味で理解できないんだろうね。
リキが快楽に溺れていても、一方のイアソンは何も感じていなかったとしたら・・・。
何だか悲しいよ。
まあね、人間同士でも、体験を共有するのは難しいですよ。
例えば、富士山のご来光を二人の人が見たとします。
「わあ! なんて綺麗な“赤い”光!」
「まあ! なんて綺麗な“オレンジ”の光!」
ってことになるのはザラでしてね、同じ経験をしたからといって、感じ方が同じってことはあまりないのですよ。
魂を交換し合わない限り、相手の全てを理解して、相手と同じになるなんてことはできんのですよ。
人間同士でも難しいのに、イアソンはサイボーグだからね。
人間のような脳を持っていたとしても、体は機械。
イアソンがリキに感じていた「愛」はどこからきて、どんなものだったんだろうなぁ・・・。
しっかし、塩沢氏の演技は本当にすごいわ。
最初は冷たくて無感情のイアソンが、物語が進むにつれてドンドン感情が出てくるんだもの。
イアソンの、ゆっくりだけど激しい変化が見事に出ているよ。
さすがですよ!
生まれて初めて、いわば初恋が、あんな形で成就してしまうのは悲しいけど。
イアソンにとってはあれが最高の結末だったろうね。
権力からも地位からも、何からも逃げられなかったんだから。
イアソンはどうしたらリキを本当に手に入れる事ができるのか、そう考えたら、あれがベストなんだろうね。
あれがベストになってしまうのが悲しすぎるんですけどおおおお!
イアソン。
全てを持ってるはずなのに、その全てが障害となってしまった男。
そろそろ次のキャラクターにいこう。
【ガイについて】
CV:辻谷耕史
リキの親友で元カレ。
物語の重要な脇役の一人。
初めて間の楔を観た時は、「ガイてめぇこのやろー!余計なことしやがって!」と、ガイに対して怒りを燃やしてたよ。
でもごめん、あたしが間違ってた。
ガイは過激だったけど、やっぱり悪い人じゃない。
もうとにかくリキが大好きなガイ君。
リキが3年もイアソンのペットとなり、愛玩動物として飼われ、その上性奴隷にされていた。
その間は行方不明状態、ガイはリキを探していた。
リキは解放されてガイ達昔の仲間の元に戻って来た。
再会を喜ぶガイだが、平穏もつかの間、計略にはめられて自分達を救うためにリキは自らを差し出し、再びイアソンのペットになってしまう。
何とかリキを救い出そうとガイは奮闘するが・・・。
リキはもう、イアソンから逃げられない体になっていた。
それに加えて、リキの局部には、リキがイアソンのペットである証“ペットリング”がはまっていた。
ガイは、ペットリングごとリキの局部を切り落としてしまうのだ。
これはとても過激だ!
まあ、リングはイアソンしか外せないからさ・・・。
リキがイアソンに堕ちてしまった・・・。
それでもリキを助けたいガイ。
追い詰められたガイが取った行動により、リキとイアソンは死んでしまい、ガイは愛する人と自身の右腕を永遠に喪ってしまうのだ。
ガイもまた、可哀想な人だ。
行動は過激だけど、自分だったらって考えてみて欲しい。
愛する人が、例えばテロリスト集団に拉致された。
そのテロリスト集団に捕まると、性奴隷にされてペットにされて人間の尊厳を失うという。
これだけでも十分許せない。
奇跡的に愛する人が戻ってきたのに、その人はテロリストに肩入れしている。
「洗脳されている!助けてあげたい!」と思うのは当然だと思う。
だって大切な人なんだから。相手は酷い奴らなんだから。
愛する人が何て言おうと、たぶん聞かないよね。
洗脳されてるから、だまされてるからって思ってさ。
愛する人がテロリストの話しをするのも耐えられないよ。
だからリキが、ガイに「イアソンのペットなんだ」ってバカ正直に告白したのがいけなかったんだよね。
あそこでガイの覚悟が固まったんだと思う。
ガイはね、リキを本当に救うために、イアソンを殺す計画を立ててたんだ。
危ない橋を何度も渡って周到な準備をしてたんだ。
誰にも打ち明けないで、たった一人で戦っていた。
毎日毎日、気を張り詰めて・・・。
全てはリキのために。
リキを救うために。
ガイが毎日どんな気持ちで過ごしていたのか。
血反吐を吐くようなおぞましさに苦しんだだろう。
自分の力が足りないことに対する悔しさで、血の涙を流すほどだっただろう。
考えるだけでこっちまで具合悪くなるぜ・・・。
ガイはきっと、一生懸命考えていただろう。
サイボーグのイアソンは、普通の人間よりも、運動神経も頭脳も体の丈夫さも遥かに上だ。
そんなイアソンに勝つにはどうしたらいいのだろうか。
ガイは、使われていない地下シェルターに大量の爆弾を仕掛けて、そこでイアソンを殺す計画に辿り着いた。
この涙ぐましいガイの努力!
あたし思うんだけど、ガイはこれだけでイアソンを殺せるとは思ってなかったんじゃないかな。
そのつもりだったとは思うけど、心のどこかで、成功率低いって気づいてたんじゃないかな。
でも、追い詰められてたから、とにかく動かないと!って感じだったのではないかと。
もっと言ってしまえば、ガイは刺し違えるつもりだったんじゃないかと。
できたら、イアソンだけを葬って、リキを取り戻して、あわよくば恋人に戻りたかったのかもしれない。
だけどね、たぶんそれは無理だと。
それなら、ガイは自分の命を捨ててでも、リキをイアソンから解放してあげたかったんだよ。
その過激な思想が、リキの局部を切り落としたことからもうかがえる。
そう、自分が死んでも、リキを救えるのならば!
あの時のガイの、決意に満ちた覚悟の顔!
覚悟の顔だけど、悲痛な表情だった。
ああ、ガイ。
あんたって男は・・・。
そう思うと、ガイが愛おしくて悲しくてねぇ。
小説では記憶を消す?らしいけど、OVA版ではそのまま、リキの死を背負って生きていく。
彼もまた、報われない救われないキャラクターなのです。
まあ、この物語に出てくる人達、誰一人として報われないんだけどね!
その徹底ぶりは見事です!
ああ、もっと書きたい気もするけど、長くなりすぎたから今回はここまでにしますか!
ガイの心情を考えると、本当に苦しいわ。
空回り大将だよ・・・。
いやー、BL記事書くのにエライ時間かかってるなあ。

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